本当は4月3日だが、セミナーの感想を書く。 実に有意義なセミナーだった。 大切なことは、固定概念にとらわれないこと。 このことは翻訳だけに限らない。 頭を柔らかくして、「持っているもの」でできないかと考え抜く。 われわれ翻訳業者は、「自分に足りない物」を仕事で思い知るせいか、「足りない物」をなんとか補おうとするものの、「いまあるもの」を活用するあたりの詰めが甘い。 いまあるものを活用して、その代わり調査を充実しようというのがセミナーの趣旨だった。 ほんの一歩の違いだけど、大きく目が開かれた。 このセミナーでは「みんなのワードマクロ」の新田順也さんとお話ができた。 とてもやる気のある新田さん。 こういう人とお仕事ができれば素敵だと思う。 こちらから、きっちりと提案したいな。 翻訳の世界もまだまだいけると感じたセミナーでした。 |
サイトの整理をする。 久しぶりなので、整理だけでも時間がかっった。 読書記録を整理してみて、読んだ本の読書日記をアップできていないことをあらためて実感する。 去年はなんて年だったんだろう。 身体の不調もあり、新しい仕事のトラブルもあり、余裕のない暮らしだった。 今年こそはしっかり体力をつけて、読書と執筆に注力したい。 落ちもなにもないが、これだけが本音のホンネ。 もうあまり欲がないです、人生には。 生きているだけで十分すぎると実感している。 ところで、翻訳家水野麻子さんの著書を二冊読む。 『語学力ゼロで8ヵ国語翻訳できるナゾ』(水野麻子) 『ピクチャーノート勉強法』(水野麻子) 『語学力ゼロで8ヵ国語翻訳できるナゾ』というタイトルは、およそ翻訳者なら眉唾と思うだろう。わたしもそうだった。 だが、読んでみたら納得。 実はオーソドックスな産業翻訳の手法だ。 特許翻訳なら、これで十分に対応できると思う。 ただし、特許翻訳以外の産業翻訳では水野氏の手法にさらにプラスアルファが要る。 水野さんの方法論は、分野を限定したことによる成功例だ。 さらにいえば、水野さんほどの論理力がある産業翻訳者はまれだ。 100人以上の翻訳者をみてきたが、この人ほど頭の良い翻訳者は五人くらいしか見たことがない。 よほど頭の良くて度胸のある人でなければ、水野さんみたいなビジネスのやり方はできない。 そういう人はたぶん翻訳の世界には入らないはず。 なにかの間違いで入ったとしても、実作業者からはやがて足を洗うことになる。 実は、水野さん主催のセミナーに行くことになっている。 著者にじかに会えるのが楽しみだ。 |
© 工藤龍大