お気楽読書日記:8月

作成 工藤龍大


8月

8月28日

やっと更新できました。
忙しかったのと、気力体力がわかないので更新できずにいました。

サイトの更新にも気力が必要なのです!

この一ヶ月、何をしていたか。
手短に書きますね。

七月いっぱいまでは仕事が忙しかった!
仕事だけでなんにもできていません。

クリスチャン・ジャックの「太陽の王ラムセス・シリーズ」を通読したのが、精神活動の成果かな。

そうそう、中国語のラジオ講座はずっと続けています。
電車でぶつぶついいながら、シャドーイングするへんなおじさんです。(笑)

ただ中国語は楽しいですね。
英語が商売なのに、あんまり好きじゃないのがつらいところ。

下手の横好きのフランス語やドイツ語のほうが好きってんだから、しようがない。

だれも感心してくれませんがね。ははははっ。

8月は一週間ほど北海道へ帰省しました。
ついでに函館へ家族旅行。高校時代をすごした場所なのに、すっかり変わっていて見当がつかなかった。歳月の流れを感じました。

そういえば、その前に用事で京都へ行ったなあ。
寺田屋へ行って龍馬とおりょうの史蹟をみてきました。
黄桜カッパワールドで地ビールを飲んだりして、楽しかったです。
日本酒の作り方を調べようと思って月桂冠の記念館へ行ったのですが、こちらは期待はずれ。

試飲コーナーで、醸造用アルコール・糖類をぶちこんだ復刻酒を飲ませてもらったけれど、こんな酒を飲みたがる人の気がしれない。

純米酒、純米吟醸、純米大吟醸を飲んだことがないんだろうな、きっと。

帰京してから映画「仮面ライダーカブト」と「ゲド戦記」を見ました。
「カブト」には感動してしまった。
ヤフーの映画評で酷評している連中はテレビをみていない。
そういう人が見に行っても、無駄、むだ。

「ゲド戦記」は原作者ル・グインが自分のHPで批判しているから酷評派が元気だけど、どうなんだろう。
彼女の感想を読む限り、ル・グインも老いぼれたなという気がします。
現代の不条理殺人の病理(社会の病態)を受け止める感性はもうないと感じました。

宮崎吾郎監督が表現したいメッセージは、わたしには痛いほどわかった。
吾郎監督の「志」はやがてもっと大きく花を開くだろうとわたしは信じています。

こと志に関するかぎり、駿監督の「もののけ姫」や「ハウル」よりも上ですよ、この作品は。

さて、目下読んでいるのはクリスチャン・ジャックの「光の石の伝説」シリーズ。
これも長いなあ。
読み切るのはもうすこし時間がかかりそうです。

昨日は『デカルト暗殺』(アイケ・ピース)を読みました。
来月月末に閉館する所沢の大恐竜館へいったあとに、さらりと読みました。

スウェーデンで客死したデカルトは、同国のスコラ学者(文献学者と著者はいいますが)に砒素で毒殺された!

犯人まで名指ししたショッキングな内容ですが、検証は弱い。
デカルトの診察医からデカルト毒死説を示唆する手紙をうけとった人物が著者ピースの先祖。この経緯からドイツではかなり話題を集めたらしい。

その後の消息はよくわからない。
わたしが知っている範囲では、デカルト毒殺説が証明されたというニュースはなかった。
これも歴史の泡沫か。

奇説・怪説は面白いけれど、現実と折り合いをつけるところで腰砕けになる。
パリの人類博物館に所蔵されているデカルトの頭蓋骨を実際に分析しないかぎり、結論はでないのだから、話がすすまないのもやむをえない。

同書の最終章をみると、著者アイケ・ピース博士はかなり気むずかしい人らしい。
交渉力や調整力を発揮して、他国の研究機関を動かすのは博士には無理のようだ。
この謎は少なくともしばらくは解決することはないだろう。


さて明日からは「光の石の伝説」シリーズにまた取りかかることにしよう!

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